この様になった一番の原因は海外留学です。私は外国に憧れがあり海外の学校に通いたいと長年願っていました。留学の部分までの話は端折りますが、とても有難いことに親はお金の支援をしてくれ、私はそれに頼って留学をすることができました。留学先はオーストラリアの大学でした。私は海外での大学生活に過大な憧れをもっていったので、現実との違いにショックを受けるのとともに、初めての”いじめ”、”人種差別”に会いました。
海外には差別というものがあると知っていたにもかかわらず、身近になかったため感覚はわかりませんでしたが、実際に自分がうけるとなると、それは自分が受け止められないくらいの衝撃がありました。そんなに英語が出来ない状態でいったので最初から何がなんだか分からず、友達もいなかったのでともかくガムシャラに動いたとおもいます。
だんだんと友達はできていきましたが、その生活のなかで差別、いじめを受けることになって行きました。
初めて、学校の寮に入ったときです。これは本当に驚きました。私がいた女子寮全体で自己紹介をする時間があったのです。その時に、数人の女子の方からとても冷たい目線を感じました。自己紹介は順調に終わりましたが、終わった後に私のことを見ていた女子数人がいきなり笑い出したのです。そして”聞いた！？あの子の声！！男みたい！！日本人ってなにさ！ あなたはどこから来たの？フランス？それならいいわね！！”という会話を始めたのです。驚いたのですが、私は自分の部屋に戻りました。それでもその子たちの笑い声、話し声はやまず、一時間程つづいていました。
違う日には、夜中１２時ごろ、私が自分の部屋で勉強をしていたときに、私の部屋の窓ちかくから”fuck you Japanese!!!”という男性の声と数人の男女の笑い声が聞こえたのです。私は一階にいたので、なんでその人たちが私の部屋を知っているのかほんとうに怖く、恐怖心で寝れなかったのを覚えています。
ほかには、最初は聞き間違いだろうというような単語でした。日本に居る時はほぼ聞いたことが無いような言葉でした。私が図書館で勉強していると私の周りをうろうろとする２人の男子学生が居たのですが、その２人が私をみて hoker と言ったのです。
最初はその単語さえ分かりませんでしたが、何回もその言葉が聞こえるので調べたところ ”売春婦”という意味の単語でした。本当に驚きました、それからその様な言葉に敏感になっていきました。
寮で起こったこと、図書館で起こったこと、他には授業をうける時、アルバイトをしている時と色んなところでいじめ、差別を受けることになりました。
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